HCP Terraformで監査証跡用のAPIトークンを発行できるようになりました
HCP Terraformで監査証跡へのアクセス用のAPIトークンを発行できるようになりました。
今まではAPI経由で監査証跡にアクセスするには、組織トークンを作成する必要がありました。
組織トークンは権限が強く、監査証跡のアクセス以外の権限も付与されいます。
今回のアップデートで監査証跡アクセス用の最小権限のトークンを発行できるようになり、セキュアに監査証跡へのアクセスが可能になりました。
このブログでは、監査証跡用のAPIトークンの発行と利用を試してみます。
やってみた
監査証跡トークンの作成
HCP Terraformのコンソール
-> Settings
-> Security
-> API tokens
の順に選択します。
Audit Tokens
という項目が確認できます。こちらが今回のアップデートで追加されたものです。
トークンを作成していきます。
Audit Tokes
-> Generate an audit token
の順に選択します。
他のトークンと同様に有効期限を設定できます。任意の期限を設定して、Generate token
を選択します。
トークンが表示されるため、コピーして保存しておきます。
監査証跡トークンを使って監査証跡にアクセス
トークンを使って監査証跡APIを実行してみます。
# トークンの設定
TOKEN="<前の手順で生成したトークン>"
# APIリクエスト
curl \
--header "Authorization: Bearer $TOKEN" \
--request GET \
"https://app.terraform.io/api/v2/organization/audit-trail"
レスポンスで監査証跡を確認できます。(サンプルレスポンスは上記リンクを参照ください)
権限の確認のために、監査証跡以外のAPIも実行してみましょう。
チームを参照してみます。
curl \
--header "Authorization: Bearer $TOKEN" \
--header "Content-Type: application/vnd.api+json" \
--request GET \
https://app.terraform.io/api/v2/organizations/<Organizations名>/teams
レスポンスの"data"が空であることが確認できるはずです。権限が絞られていることを確認できました。
参考